下剤を飲まない大腸カメラ検査ってなに？
大腸カメラ検査を行うには、下剤を服用して大腸の中を綺麗にする必要があります。これは、正確に大腸カメラ検査を実施するためには必要不可欠です。しかし、下剤の独特な味と服用量の多さから「飲むのが辛い」と感じられている方も多いのではないでしょうか。実際に、下剤を飲みたくないという理由で大腸カメラ検査を敬遠される方も少なくありません。
そこで当院では、「下剤を飲まない大腸カメラ検査」を実施しております。より多くの患者様に大腸カメラ検査をストレスなく安心して受けていただけるよう工夫をしております。
※ご希望の際は診察時に医師もしくは看護師へお知らせください。
下剤を飲まない大腸カメラ検査 ～鼻チューブ法について～
下剤を飲まない大腸カメラ検査方法として、当院では「鼻チューブ法」をご用意しています。
鼻チューブ法とは、鼻から経管（チューブ）を挿入し、胃に下剤を注入する方法です。鼻からチューブを入れることに対して恐怖感があるかもしれませんが、局所麻酔を使用して痛みや違和感がないようにチューブを挿入します。下剤の味が苦手という方や、大量の下剤を飲むことが辛いという方にはおすすめの下剤服用方法です。
メリット
- 下剤を経口で飲む必要がないため、味を感じることがない。
- 大量の下剤を飲まずに済むため、苦しくない。
- 検査の前処理を無理なく行えるため、スムーズに検査移行が可能。
デメリット
- 麻酔薬としてキシロカインを使用するため、アレルギーのある方には使用できない。
- 鼻からのチューブ挿入に抵抗感がある。
検査の流れ
Step1検査前日
検査前日（朝、昼、夕ともに）のお食事は食べカスが残りにくい、低残渣のもの（消化のよい食事）としてください。
アルコールの摂取は控えてください。寝る前に錠剤（下剤のひとつ）を飲んでからお休みください。
検査当日の持ち物
- 保険証
- 検査費用
※鼻チューブ法で下剤を内服される場合、3～4時間程度の時間が発生します。
パソコンや本などお持ちいただけますと幸いです。（無料WiFiサービスがご利用いただけます）
Step2来院後
事前受診の際に予約された時間に医院へお越しください。ガウンと検査用ズボンに着替えていただきます。鍵付きロッカーを使用します。
鼻チューブ法にて下剤を服用頂きます。
鎮静剤を希望される方には点滴をしてから検査を行います。
切除可能なポリープが見つかればその場で切除します。
実際の検査時間は20分程度です。
※自分で自動車、バイク、自転車を運転して来院された場合は、鎮静剤は使用できません。
公共交通機関を利用してご帰宅ください。
Step3検査後
診察室で内視鏡で撮影した画像を見ながら検査結果の説明をします。その際に内視鏡写真・検査結果用紙をお渡しします。
（鎮静剤を使用した方は1時間ほど回復室で休んだ後になります）
ポリープが見つかり、切除した場合は、切除後1週間は飲酒、激しい運動はできませんので、改めて説明させていただきます。
検査後の飲食時間については受付より用紙をお渡しして説明いたします。
検査費用
| 検査内容 | 1割負担の方 | 3割負担の方 |
|---|---|---|
| 大腸カメラ検査のみ | 2,500円程度 | 7,500円程度 |
| 大腸カメラ＋病理組織検査 | 3,000円〜5,000円程度 | 9,000円〜15,000円程度 |
| 大腸内視鏡ポリープ手術 | 7,000円〜10,000円程度 | 21,000円〜30,000円程度 |
