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逆流性食道炎の危険性

皆様こんにちは、まきこクリニック院長の船越です。

本日のコラムでは、「逆流性食道炎の危険性」について、詳しくお伝えをさせて頂きます。

 

■逆流性食道炎について

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで起こる病気です。

通常、胃酸が食道に逆流する可能性は低いですが、食道と胃の間にある弁がうまく閉じないことや胃酸が過剰に分泌されることが原因で逆流性食道炎を引き起こします。

逆流性食道炎の原因は様々ですが、食後すぐ横になる、肥満、タバコや過剰なアルコール、ストレス、特定の薬の影響で逆流性食道炎が発症すると言われています。

胸焼け・喉の痛み・食べ物を飲み込むときの喉の違和感・口の中に酸味を感じる場合には、お早めに京都市伏見区にある当院までご相談ください。

 

逆流性食道炎について

 

■逆流性食道炎の危険性

逆流性食道炎(GERD: Gastroesophageal Reflux Disease)は、胃酸や胃内容物が逆流して食道に損傷を与える慢性的な疾患です。

逆流性食道炎が長期にわたり持続すると、以下のような重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

 

食道の炎症や潰瘍(食道炎、食道潰瘍)

胃酸やペプシンなどの消化酵素が食道粘膜に反復して接触することで、粘膜の炎症や損傷が起こります。これが慢性化すると食道炎を引き起こし、さらに進行すると粘膜下層まで達する潰瘍が形成されることがあります。

これらの状態は、胸焼けや食後の痛み、さらには出血を引き起こす原因となります。

 

食道がんのリスク増加(食道腺がん)

慢性的な逆流性食道炎は、食道の細胞に炎症を及ぼし、細胞の異常増殖などを引き起こす可能性があります。
細胞異常が起こることで、食道がんへと進行する危険性が高まります。

特に逆流性食道炎によって引き起こされたバレット食道が3cm以上になると食道腺がんになるリスクが高まると言われており、定期的な胃カメラ検査による観察が推奨されています。

 

呼吸困難(気管支への影響)

逆流性食道炎では、胃酸が食道から気管に入り込むことがあり、気管支炎や気管支喘息のような呼吸障害を引き起こすことがあります。特に就寝中に逆流が起こると、横になっている体勢が逆流を促進させ、咳や息切れ、夜間の喘鳴を引き起こす原因となり得ます。

 

逆流性食道炎は、食道がんや食道潰瘍などの合併症を引き起こす可能性があるため、持続する胸焼けや食後の不快感がある場合は、消化器内科での専門的な診断と治療が必要です。

定期的な上部消化管内視鏡検査により、食道の状態を診断し、必要に応じた治療を行うことで、重篤な合併症の発生を未然に防ぐことが可能です。

 

胃カメラのご予約

 

■逆流性食道炎の検査・診断方法

逆流性食道炎の診断において非常に有効な検査は胃カメラ検査となります。

胃カメラ検査では、内視鏡を用いて直接、食道、胃、十二指腸の内部を観察し、食道炎症の有無、食道の粘膜に損傷があるか、バレット食道などの異常が発生していないかを確認することができます。

必要に応じて粘膜の一部を採取し(生検)、顕微鏡でのさらなる評価を行うことも可能です。

 

■当院の胃カメラ検査の特徴

 

鎮静剤を用いた眠ってできる胃カメラ検査

胃カメラ検査後、寝たままリカバリールームに移動可能

内視鏡専門医による胃カメラ検査

胃カメラ検査時の経口・経鼻内視鏡の選択可能

胃と大腸の同日検査が可能

日曜日の胃カメラ検査が可能

 

胃カメラの特徴

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本コラムでは、「逆流性食道炎の危険性」について、詳細をお伝えさせていただきました。内視鏡業界は患者様に安心して検査を受けて頂けるように、日々進歩しています。

過去に胃カメラ検査や大腸カメラ検査を受けた方もこれから内視鏡検査を受ける方もお腹のことで悩んでいる方は、内視鏡専門医に相談することが大切です。

ぜひ本コラムの内容をご参考いただき、おなかの診察ができるクリニックをお選びいただければと思います。

 

当院では、消化器診療・内視鏡検査に特化したクリニックとして、良質なお腹の検査・内視鏡検査・診察を提供できるよう様々な工夫を行っています。

お腹で悩まれている方はお気軽にご相談下さい。

 

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